新しい年が明けました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
新しい年の開館を明日に控え、図書館では蔵書整理が行われ、友の会会員4名がそのお手伝いをしました。
毎月一度図書館では、1ヶ月間の図書の貸し出しと返却によって迷子になった本を元の場所に戻しながら、乱れた書架をきちんと整列させる作業を行なっています。なかなか根気と注意が必要な作業ですが、本好きな会員たちは黙々とお手伝いに当たります。
その中から、いつも興味を惹かれた本を会員たちに紹介してもらっています。
数少ない男性会員(男性会員大募集しています!)の一人A津氏は、自然界にフィボナッチ数が現れる不思議に言及した本を選びました。ひとつがいの兎が1年後に何つがいの兎になるかという過程にフィボナッチ数が現れるという有名な仮説ですね。自然界の動植物にいきなり数学が現れるのを編集子も拾ったドイツトウヒの球果から教えてもらいました。数学の美しさと自然の生命の不思議との両方を読み込めそうな本ですね。
『フィボナッチの兎』アダム・ハート・デイビス/緑慎也/創元社
染色・織物作家のT野さんは、多和田葉子を選びました。ドイツ在住の著者の変わった角度からの視線に惹かれるというT野さん。「でも、最近彼女はまっすぐで、我々一般人が斜めに物事を見ているのかしらと思うようになったの」と言っていました。白鶴亮翅とは鶴が羽を広げるような太極拳の技の名前だそうです。クヌートとは全くの別世界のようですね。人気作家の新作だそうです。
『白鶴亮翅』多和田葉子/朝日新聞出版社
本棚を前にして、宝物を発掘するように興味を引かれていく月一回の楽しい作業。
このような図書館友の会のボランティアに参加してくださる方を随時募集しております。