初冠雪の声が立ち消えになる頃、ようやく本気モードに突入した浅間が美しい図書館の窓です。
11月最後の木曜日。図書館では毎月恒例の蔵書整理が行われ、友の会メンバー6人がお手伝いをしてきました。
毎月お知らせしている通り、蔵書整理は、1ヶ月の図書館運営の間に正しい場所に戻されなかった迷子の本たちを見つけ出して元の場所に戻すお仕事です。この整理をすることによって、いつもお目当ての本がすぐに見つかる配列が維持されていくわけです。
その大切な整理に関わりながら、色々な書架を眺めながら興味ある本にロックオンしたりするのも、お手伝いの本好きメンバーの楽しみです。
先月から、お手伝いの合間にメンバーが「これ読みたい!」と思った本を選り出してもらい、ここでご紹介しています。
今日はまず山ガールK田さんから。
自宅に訪れるニホンリスをこよなく愛する動物好きは、やっぱり温かい生き物の体温が感じられるような一冊を選びました。
『ねこのおうち』(柳美里著・河出書房新社)
登場するねこは何匹なのでしょう。おうちがテーマとなっているのだとしたらそのねこさんにはおうちが無いのでしょうか?ねこにとって本当のおうちとは?
軽井沢とご実家を交互に行き来しているI佐さんは、空き家問題に興味を寄せているのでしょうか。
『カモナマイハウス』(重松清著・中央公論新社)
普通の人々を描いて人気の高い重松清の一冊を新着本の棚から選り出しました。マイハウスはどんな家なのでしょうか?重松氏自身のお家なのか、想像上のマイハウスなのか、とても興味がありますね。設計は?構造は?
今回は図らずとも二人とも「家」がテーマの本を選んだようです。両方の「家」は全く違った切り口からその本質を私たちに問いかけてくるような気がします。
軽井沢もついに厳しい冬に突入します。
暖かい「おうち」でこれらの本を読み、「おうち」の意味を考えるのもいいものです。お供はルビー色のホットワインでしょうか。
図書館友の会では、このようなボランティアをご一緒していただける方をお待ちしております。