毎月最後の休館日は、軽井沢図書館の蔵書整理が行われます。
図書館友の会では毎月この整理のお手伝いをしています。
図書館の本は一定のルールに従って並べられており、その手がかりとなる背表紙のラベルにはその本があるべきところ、つまり本のアドレスが記されています。図書館で本を閲覧して書架に戻す時にそのアドレス通りの場所に戻すことができないと、その本は行方不明になってしまいます。
本は自分で元の居場所に帰ることができません。そんな迷子になりそうな本たちを探し出して、本来の居場所に戻してあげるのがこの蔵書整理なのです。
外はそぼ降る雨。
静かな書庫には、図書館スタッフやボランティアの手で正しいアドレスに戻った本たちの安堵のため息が満ちているようです。