蔵書整理のお手伝いをしました

昨日までのはっきりしない暖かさから一転、今日は北風が強く思わず身を竦めるような寒さが町を覆いました。

11月最後の木曜日、図書館では毎月恒例の蔵書整理が行われ、友の会会員6名がそのお手伝いをしました。

蔵書の整理は、1ヶ月間の図書館の貸出と返却に伴い発生してしまう迷子本(分類ラベルどおりに並べられていない本)を探し出して、元の書架に戻して整理する作業です。

その作業をしながら、

「へえ、こんな本があるんだ」

「あ、この本読んでみたいな」

などと独りごちながら本を整列させていくのは、実はお手伝いの隠れた楽しみなのです。

ここでは毎回2名の参加会員に、作業の合間に興味を引かれた本を紹介してもらっています。

永く本の編集に関わっているI永さんは、美しい装丁の一冊を抜き出してくれました。

『ユニコーン〜ジョルジュ・サンドの遺言』原田マハ

フランスの作家であり、初期のフェミニスト運動の旗手としても知られるジョルジュ・サンドと一角獣の組み合わせは、なにやらゴシックの香りがぷんぷんしますね。さてさて。

蔵書整理に参加されてまだ日が浅いY田さんは、小説の棚から吉田修一を。

『森は知っている』吉田修一

映画にもなった三部作シリーズの一角ですが、人気の芥川賞作家が放つサスペンスアクション、面白くないわけがありません。すぐにでも借りたくなってしまいますよね。

雲場池を中心にごった返した紅葉の季節がとうとう終わり、町は長い冬の準備に追われています。

家々のストーブの煙突からは薪の匂いが立ち上るようになりました。暖かい部屋の中で、図書館からごっそり借りてきた本を貪り読むのもまたこの時期の楽しみですね。

図書館友の会では、蔵書整理始め様々なボランティア活動を一緒にしていただける仲間を募集しています。皆様のご応募を心よりお待ちしております。

ビブリオバトルを開催しました

軽井沢が最も華やかに彩られる紅葉の季節も終わりに近づきました。

代わって本気を出してきた冬の氷雨に濡れる午後のひととき、軽井沢図書館多目的室でビブリオバトルが開催されました。

ビブリオバトルは友の会主催の読書会で、それぞれ参加者がお薦めの一冊を持って集まります。持ち時間は5分でそれぞれの本の推しポイントを紹介した後、短い質疑応答を経て、一番読みたいチャンプ本を選ぶ投票に入ります。

本日の参加者は5人。お一人はオブザーバー参加でした。

エントリー本は以下の4冊。

『すべての、白いものたちの』ハン・ガン

『デフレの正体』藻谷浩介

『はだか』谷川俊太郎

『岸辺露伴は叫ばない 短編小説集』維羽祐介他

チャンプ本には『デフレの正体』が選ばれました。

夜が長くなり、読書にはうってつけの季節が到来しました。ぬくぬくしたストーブの前で読んだ本を携え、是非次回のビブリオバトルにご参加ください。友の会会員だけでなく、広く一般の本好きさんのご参加をお待ちしております。

次回は来年2月8日15:00〜、同じ軽井沢図書館多目的室で行います。

9月蔵書整理のお手伝いをしました

数日前から突然秋の気配の軽井沢です(↓白駒池付近のきのこ達)

本日は友の会メンバー5名で蔵書整理のお手伝いをしました

軽井沢高校の生徒さんもお手伝いにいらしてました(お話すれば良かったな)

私はいつもとは少し違う棚を割り当てられましたが「星」「昆虫」「天気」と夏休みのテーマになりそうな棚だったせいか、ずいぶんたくさんの迷子の本が( ;∀;)いつも以上にやりがいがありました

さて参加メンバーが整理しながら選んだ「気になる本」をご紹介

蔵書整理(ほぼ)皆勤賞のA津氏は「敗北を抱きしめて」(岩波書店)

「ずっと読みたいと思ってたんだよね~」と仰っています

思い立ったら読んでください!すぐに!

そしてこの夏もとっぷり山にはまった私、K田が選んだのは(山となんの関係もありませんが)

「江戸時代の親孝行」(大阪大学出版会)

年齢的に親の介護や看取り世代です 親孝行も時代によって変化するのか、根本はしないのか、等々

まだまだ元気な両親ですがいつかは覚悟するんだろうな、と最近とみに思ってしまうのです...

ビブリオバトルを開催しました

今日は午後から、夏季開館している離山図書館で、ビブリオバトルを行いました。

ビブリオバトルは、お薦めの本を5分で紹介し、短い質疑をして、最後に一番読みたい本に投票して、チャンプ本を決めます。

今日の参加者は3人で、チャンプ本は、奈良敏行著「町の本屋という物語〜定有堂書店の43年」でした。

離山図書館は9月30日まで無休で開館しています

静かな離山でひと足早い初秋の読書はいかがでしょうか

蔵書整理のお手伝いをしました

次々に列島に来襲する台風の余波で、軽井沢もすっきりとした空を仰ぐことが無いまま短い夏を終えようとしています。

8月最後の木曜となる本日は、毎年この町に思いを寄せてくださる上皇様ご夫妻お見送りの警備の列が幹線道路に続いていました。軽井沢図書館では蔵書整理が行われ、友の会からは7名がお手伝いに参加しました。

蔵書整理は、1ヶ月間の貸し出しや閲覧により元の書架に帰れなかった本たちを探し出して、本来の場所に戻してあげる作業です。背表紙の細かいラベルの文字を頼りに順序よく、しかも背表紙の凸凹や斜めになる本が無いように美しく整えます。

そんな作業の中での楽しみは、この膨大な本の森の中で今まで手に取ったことが無い興味深い本に、整理の途中で出会えることです。

今日も友の会会員二人に、出会った本を紹介してもらいました。

画家でもあり、余暇には山登りもするというT村さんは、ニコニコ顔で『三省堂日本山名事典』を選び出してくれました。標高5mの天保山から霊峰富士まで2万5千余の日本の山について、標高、所在地から山名の由来までさまざまな基本情報を収めたこの事典は、山岳県長野に住む者として持っていたら楽しいだろうなと思える一冊です。身近な荒船山の項を思わず皆で覗き込んだりしました。

夏の間を軽井沢で過ごしながら熱心にボランティア活動に協力してくれるI佐さんは、小説の棚を担当して、141回芥川賞の『終の住処』(磯崎憲一郎)を選んでくれました。

移住者の多い軽井沢に住んでいると、終の住処をどこに定めるかというテーマは日常に寄り添っています。しかし「人生とは、流れていく時間そのものなのだ」という帯の言葉を読むと、どうもそういう現実的な居住の問題では無さそうな気がします。多くの小説やエッセイで何度も取り上げられ、もはやこなれ過ぎた感のある”ついのすみか”というワードを掲げたこの本が、2009年芥川賞に輝いた意味はなんだったのでしょうか?

迷走する台風10号が近づいてきます。森のリスたちも今年のあまりの雨の多さに、被毛の乾く暇がありません。

軽井沢は比較的台風災害の少ないところですが、被害の大きい地域のニュースに胸が痛みます。皆さんくれぐれもお気をつけてお過ごしください。

第9回 図書館夏まつりを開催しました

ちょっとやそっとの「過去最高」には動じなくなった今年の夏ですが、友の会主催の「図書館夏まつり」を元気に開催しました

まず初日の8/3は森本毅郎さんトークショー「人生の長距離ランナー」

NHKで後輩にあたる、青木裕子名誉館長とジャーナリスト小宮山洋子さんが聞き手になって開催しました。
長寿番組になっている、TBSラジオ月〜金朝6時半〜8時半の「森本毅郎スタンバイ」、BSTBS日曜日13時からの「噂の東京マガジン」について、NHKでの「ニュースワイド」キャスターの時のこと、転勤事情、退職してフリーに、今一番考えている戦争について、タイトルの長距離ランナーの秘訣など、あっという間の1時間半でした。
会場のくつかけテラス多目的室は満員御礼!しばしば笑いがあった雰囲気のためか、7人の方から質問かあり、盛り上がりました。参加された方からも「とっても面白いトークだった」と大好評でした!

そして本日8/4はサマーフェスタの開催です。
こどものためのゲームコーナーでは、魚釣り、輪投げ、投扇、豆つかみをし、くじを引いて図書カードやお菓子が当たりました。あそび堂さんも、ボールすくいやボードゲームで参加してくれました。
いつものように、ミニ古本まつり(どれでも1冊100円)も行い、フランスベーカリーさんのパンの販売もしました。

古本まつりは売上5000円(町内の福祉施設に寄付をしています)、200名近くの来場者がありました
昨年の2倍位のこどもたちが、くつかけテラスのキッズのためのイベントやマジックショーもあったためか来てくれて、こどもたちの笑顔があふれました。

一時はゲーム待ちの長蛇ができてスタッフも嬉しい汗だくwww

午後からの雨予報も外れてくれてひと安心。我々もとても楽しい夏の1日でした!

蔵書整理のお手伝いをしました

このところ、軽井沢では気温が30℃を超える日が何日も続きました。それでも都会に比べれば過ごしやすいのでしょうが、毎年毎年以前にも増して、昔の冷涼な夏を恋しく思うようになりました。森のリスたちもこの暑さには戸惑っているのではないでしょうか。

月最後の木曜日は、軽井沢図書館の蔵書整理の日です。図書館友の会では毎月そのお手伝いをしています。1ヶ月間の貸し出しで、元の場所に帰れなかった本たちを探し出して、ルールに沿って並べられた本棚に戻していく作業です。

慣れないとなかなか大変な仕事ですが、普段覗かない本棚の整理を担当すると、そこには思いがけない出会いがあったりするのです。あ、こういう本、読んでみたいなあ、と。

今日はお二人に「出会った本」を紹介していただきます。

友の会顧問のK山さんは、まさにご自分の人生を辿っているであろう本が本棚で彼女を待っていたようです。

『女性官僚という生き方』村木厚子著

海の向こうではもしかすると女性の大統領誕生かと大騒ぎですが、女性の政界の中枢への進出はポピュラーではない日本で、女性官僚は何と戦い、何を勝ち得、どんな人生を送ってきたのでしょうか。一般人にはなかなか垣間見ることのできない事実と思いが詰まっているような気がします。

染色織物作家のT野さんは、これまたご自分の生き方にフィットする芯の強い女性の記録を見つけました。

『女書生』鶴見和子著

国際的社会学者の目に映った戦後50年と戦争に向かい合った彼女の思想は、今またあちこちで戦争が繰り返される現代の日々を静かに力強く紡いでいるT野さんの心を、本棚の中から一発で射抜いたのでしょう。

今回は図らずも女性の生き方、また友の会会員お二人の芯の強い人生とシンクロするような本が揃ったように思いますが、考えてみれば、本とは、どんな本であっても、それが人間の思考や生き方に根ざした表現方法である限り、読む人の人生の歩調に同調していくものなのかも知れません。

図書館友の会は、毎月の蔵書整理やさまざまな図書館の活動のお手伝いをしているボランティアグループです。

皆様のご参加を心よりお待ちしております。

図書館夏まつりの知らせ

町の中が急に賑やかになり、避暑地軽井沢の夏がいよいよ始まりました。

図書館友の会では、8月3日、4日の二日間に渡り、図書館夏祭りを開催します。

3日は元NHKキャスターの森本毅郎さんの『人生の長距離ランナー』と題したトークショーを行います。

チケット販売は7月20日、それ以後はくつかけテラス(0267-41-0743)までお問い合わせください。

4日はミニ古本まつり、ミニカフェ、ゲームコーナーをご用意して皆様をお待ちしております。

場所はいずれもくつかけテラス2階多目的室です。

軽井沢の夏の思い出として、皆様の心に残るお祭りにしたいと思っております。

ご家族でぜひお出かけください。

離山ラウンジ文庫フェスタ 二日目

フェスタ2日目は例年行っている離山図書館の周辺ツアー、今年は離山に登りました

途中アカショウマやトチバニンジンなど、ひっそりと咲く植物を観察しながら、1時間15分余りで無事登頂。

頂上に着くと、「募集期間が終わっていたので一人で登りました」という方が待っておられて、その方や友の会会員を含めると総勢10名。

頂上からの眺めはあいにくの梅雨空で、しばらくすると雨が降り始めるなど、天候はいまひとつでしたが、怪我や事故もなく無事に離山図書館まで下山、充実した一日となりました。


この機会に離山図書館に始めて訪れた、という方も。貴重な文化財ともいえるこの建物や静かな環境、充実した資料など、離山図書館の良さを改めて認識いただけたかと思います。

離山図書館でビブリオバトルを開催しました

今日は軽井沢でも30℃に達する暑さとなりました。

7月1日から開館している夏の図書館、離山図書館は、それでも冷房要らずの涼しさです。

本日はこの離山図書館で、読書会ビブリオバトルが開催されました。

ビブリオバトルは、参加者それぞれがおすすめ本一冊を持ち寄って「推しポイント」を5分で紹介する読書会です。紹介された本の中から自分が読みたいと思った本に一票を投じてチャンプ本を選出します。

冬季の閉館期間が明けて間もないせいか本日の参加者は3名でしたが、ちょうど来館されていたご夫婦と話が弾み、オブザーバーとしてご参加いただくことができました。

本日の紹介本ラインナップは、

・和漢朗詠集/梁塵秘抄 川口久雄・志田延義校注

・人新世の「資本論」 斉藤幸平

・鳥を読むー文化鳥類学のススメー 細川博昭

の3冊で、オブザーバーご夫妻にも加わっていただいたチャンプ本投票では、『鳥を読むー文化鳥類学のススメー』が選出されました。

次回のビブリオバトルは9月10日(月)15:00〜。同じ離山図書館で行います。友の会会員以外の一般の参加者のご参加も大歓迎です。

離山図書館では、本日と明日、友の会と町協働のラウンジ文庫にてフェスタを開催しております。明日は「離山に登ろう」イベント(お問い合わせはkarui.sansaku2024@gmail.comまで)が開催されます。どうぞ奮ってご参加ください。

涼しい離山図書館でのひと時を、是非今年の夏の思い出の1ページに。

イベントへのご参加、図書館へのご来館をお待ちしております。