今日は午後から、夏季開館している離山図書館で、ビブリオバトルを行いました。
ビブリオバトルは、お薦めの本を5分で紹介し、短い質疑をして、最後に一番読みたい本に投票して、チャンプ本を決めます。
今日の参加者は3人で、チャンプ本は、奈良敏行著「町の本屋という物語〜定有堂書店の43年」でした。
離山図書館は9月30日まで無休で開館しています
静かな離山でひと足早い初秋の読書はいかがでしょうか
今日は午後から、夏季開館している離山図書館で、ビブリオバトルを行いました。
ビブリオバトルは、お薦めの本を5分で紹介し、短い質疑をして、最後に一番読みたい本に投票して、チャンプ本を決めます。
今日の参加者は3人で、チャンプ本は、奈良敏行著「町の本屋という物語〜定有堂書店の43年」でした。
離山図書館は9月30日まで無休で開館しています
静かな離山でひと足早い初秋の読書はいかがでしょうか
次々に列島に来襲する台風の余波で、軽井沢もすっきりとした空を仰ぐことが無いまま短い夏を終えようとしています。
8月最後の木曜となる本日は、毎年この町に思いを寄せてくださる上皇様ご夫妻お見送りの警備の列が幹線道路に続いていました。軽井沢図書館では蔵書整理が行われ、友の会からは7名がお手伝いに参加しました。
蔵書整理は、1ヶ月間の貸し出しや閲覧により元の書架に帰れなかった本たちを探し出して、本来の場所に戻してあげる作業です。背表紙の細かいラベルの文字を頼りに順序よく、しかも背表紙の凸凹や斜めになる本が無いように美しく整えます。
そんな作業の中での楽しみは、この膨大な本の森の中で今まで手に取ったことが無い興味深い本に、整理の途中で出会えることです。
今日も友の会会員二人に、出会った本を紹介してもらいました。
画家でもあり、余暇には山登りもするというT村さんは、ニコニコ顔で『三省堂日本山名事典』を選び出してくれました。標高5mの天保山から霊峰富士まで2万5千余の日本の山について、標高、所在地から山名の由来までさまざまな基本情報を収めたこの事典は、山岳県長野に住む者として持っていたら楽しいだろうなと思える一冊です。身近な荒船山の項を思わず皆で覗き込んだりしました。
夏の間を軽井沢で過ごしながら熱心にボランティア活動に協力してくれるI佐さんは、小説の棚を担当して、141回芥川賞の『終の住処』(磯崎憲一郎)を選んでくれました。
移住者の多い軽井沢に住んでいると、終の住処をどこに定めるかというテーマは日常に寄り添っています。しかし「人生とは、流れていく時間そのものなのだ」という帯の言葉を読むと、どうもそういう現実的な居住の問題では無さそうな気がします。多くの小説やエッセイで何度も取り上げられ、もはやこなれ過ぎた感のある”ついのすみか”というワードを掲げたこの本が、2009年芥川賞に輝いた意味はなんだったのでしょうか?
迷走する台風10号が近づいてきます。森のリスたちも今年のあまりの雨の多さに、被毛の乾く暇がありません。
軽井沢は比較的台風災害の少ないところですが、被害の大きい地域のニュースに胸が痛みます。皆さんくれぐれもお気をつけてお過ごしください。
ちょっとやそっとの「過去最高」には動じなくなった今年の夏ですが、友の会主催の「図書館夏まつり」を元気に開催しました
まず初日の8/3は森本毅郎さんトークショー「人生の長距離ランナー」
NHKで後輩にあたる、青木裕子名誉館長とジャーナリスト小宮山洋子さんが聞き手になって開催しました。
長寿番組になっている、TBSラジオ月〜金朝6時半〜8時半の「森本毅郎スタンバイ」、BSTBS日曜日13時からの「噂の東京マガジン」について、NHKでの「ニュースワイド」キャスターの時のこと、転勤事情、退職してフリーに、今一番考えている戦争について、タイトルの長距離ランナーの秘訣など、あっという間の1時間半でした。
会場のくつかけテラス多目的室は満員御礼!しばしば笑いがあった雰囲気のためか、7人の方から質問かあり、盛り上がりました。参加された方からも「とっても面白いトークだった」と大好評でした!
そして本日8/4はサマーフェスタの開催です。
こどものためのゲームコーナーでは、魚釣り、輪投げ、投扇、豆つかみをし、くじを引いて図書カードやお菓子が当たりました。あそび堂さんも、ボールすくいやボードゲームで参加してくれました。
いつものように、ミニ古本まつり(どれでも1冊100円)も行い、フランスベーカリーさんのパンの販売もしました。
古本まつりは売上5000円(町内の福祉施設に寄付をしています)、200名近くの来場者がありました
昨年の2倍位のこどもたちが、くつかけテラスのキッズのためのイベントやマジックショーもあったためか来てくれて、こどもたちの笑顔があふれました。
一時はゲーム待ちの長蛇ができてスタッフも嬉しい汗だくwww
午後からの雨予報も外れてくれてひと安心。我々もとても楽しい夏の1日でした!
このところ、軽井沢では気温が30℃を超える日が何日も続きました。それでも都会に比べれば過ごしやすいのでしょうが、毎年毎年以前にも増して、昔の冷涼な夏を恋しく思うようになりました。森のリスたちもこの暑さには戸惑っているのではないでしょうか。
月最後の木曜日は、軽井沢図書館の蔵書整理の日です。図書館友の会では毎月そのお手伝いをしています。1ヶ月間の貸し出しで、元の場所に帰れなかった本たちを探し出して、ルールに沿って並べられた本棚に戻していく作業です。
慣れないとなかなか大変な仕事ですが、普段覗かない本棚の整理を担当すると、そこには思いがけない出会いがあったりするのです。あ、こういう本、読んでみたいなあ、と。
今日はお二人に「出会った本」を紹介していただきます。
友の会顧問のK山さんは、まさにご自分の人生を辿っているであろう本が本棚で彼女を待っていたようです。
『女性官僚という生き方』村木厚子著
海の向こうではもしかすると女性の大統領誕生かと大騒ぎですが、女性の政界の中枢への進出はポピュラーではない日本で、女性官僚は何と戦い、何を勝ち得、どんな人生を送ってきたのでしょうか。一般人にはなかなか垣間見ることのできない事実と思いが詰まっているような気がします。
染色織物作家のT野さんは、これまたご自分の生き方にフィットする芯の強い女性の記録を見つけました。
『女書生』鶴見和子著
国際的社会学者の目に映った戦後50年と戦争に向かい合った彼女の思想は、今またあちこちで戦争が繰り返される現代の日々を静かに力強く紡いでいるT野さんの心を、本棚の中から一発で射抜いたのでしょう。
今回は図らずも女性の生き方、また友の会会員お二人の芯の強い人生とシンクロするような本が揃ったように思いますが、考えてみれば、本とは、どんな本であっても、それが人間の思考や生き方に根ざした表現方法である限り、読む人の人生の歩調に同調していくものなのかも知れません。
図書館友の会は、毎月の蔵書整理やさまざまな図書館の活動のお手伝いをしているボランティアグループです。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
町の中が急に賑やかになり、避暑地軽井沢の夏がいよいよ始まりました。
図書館友の会では、8月3日、4日の二日間に渡り、図書館夏祭りを開催します。
3日は元NHKキャスターの森本毅郎さんの『人生の長距離ランナー』と題したトークショーを行います。
チケット販売は7月20日、それ以後はくつかけテラス(0267-41-0743)までお問い合わせください。
4日はミニ古本まつり、ミニカフェ、ゲームコーナーをご用意して皆様をお待ちしております。
場所はいずれもくつかけテラス2階多目的室です。
軽井沢の夏の思い出として、皆様の心に残るお祭りにしたいと思っております。
ご家族でぜひお出かけください。
フェスタ2日目は例年行っている離山図書館の周辺ツアー、今年は離山に登りました
途中アカショウマやトチバニンジンなど、ひっそりと咲く植物を観察しながら、1時間15分余りで無事登頂。
頂上に着くと、「募集期間が終わっていたので一人で登りました」という方が待っておられて、その方や友の会会員を含めると総勢10名。
頂上からの眺めはあいにくの梅雨空で、しばらくすると雨が降り始めるなど、天候はいまひとつでしたが、怪我や事故もなく無事に離山図書館まで下山、充実した一日となりました。
この機会に離山図書館に始めて訪れた、という方も。貴重な文化財ともいえるこの建物や静かな環境、充実した資料など、離山図書館の良さを改めて認識いただけたかと思います。
今日は軽井沢でも30℃に達する暑さとなりました。
7月1日から開館している夏の図書館、離山図書館は、それでも冷房要らずの涼しさです。
本日はこの離山図書館で、読書会ビブリオバトルが開催されました。
ビブリオバトルは、参加者それぞれがおすすめ本一冊を持ち寄って「推しポイント」を5分で紹介する読書会です。紹介された本の中から自分が読みたいと思った本に一票を投じてチャンプ本を選出します。
冬季の閉館期間が明けて間もないせいか本日の参加者は3名でしたが、ちょうど来館されていたご夫婦と話が弾み、オブザーバーとしてご参加いただくことができました。
本日の紹介本ラインナップは、
・和漢朗詠集/梁塵秘抄 川口久雄・志田延義校注
・人新世の「資本論」 斉藤幸平
・鳥を読むー文化鳥類学のススメー 細川博昭
の3冊で、オブザーバーご夫妻にも加わっていただいたチャンプ本投票では、『鳥を読むー文化鳥類学のススメー』が選出されました。
次回のビブリオバトルは9月10日(月)15:00〜。同じ離山図書館で行います。友の会会員以外の一般の参加者のご参加も大歓迎です。
離山図書館では、本日と明日、友の会と町協働のラウンジ文庫にてフェスタを開催しております。明日は「離山に登ろう」イベント(お問い合わせはkarui.sansaku2024@gmail.comまで)が開催されます。どうぞ奮ってご参加ください。
涼しい離山図書館でのひと時を、是非今年の夏の思い出の1ページに。
イベントへのご参加、図書館へのご来館をお待ちしております。
図書館全体の蔵書点検とシステムのメンテナンス、館内の改装工事のため、中軽井沢図書館は今日から7月2日まで休館となります。その初日に蔵書整理のお手伝いを行いました。
これから多くの皆さんが訪れるシーズンを前に、実用書・専門書の書架に挑戦です。小説や随筆だと手慣れたメンバーも、分類が複雑で著者も多い実用書コーナーには悪戦苦闘。中には遠くの書架まで迷い込んでいる本も。これからプロの図書館スタッフのチェックを経て夏休みに向けて準備OK、というところでしょうか。
今回参加者が選んだ本はこの2冊でした
「アイルランドへ行きたい 新潮社」(歴史や雄大な自然が魅力の国、私も行きたい(笑))
「災害がほんとうに襲った時 みすず書房」(軽井沢と浅間山は切り離せない関係ですしね)
ところで、前回お知らせした7月5・6日の離山ラウンジ文庫フェスタ。「離山に登ってみよう」企画、少しずつご希望のリクエストも届いていますが、まだまだ余裕です。
一度登ってみたい、日ごろの運動不足を解消したい、という方はぜひどうぞ。
梅雨前の貴重な晴れ間の陽射しが、林間に美しい陰影を作る軽井沢の今日この頃。
ニホンリスは巣立ちの季節を迎え、あちこちの枝に世の中への好奇心を瞳に湛えた活発な子リスの姿が見られます。
さて例年通り、もう一つの軽井沢の夏の図書館、離山図書館が7月1日オープンします。
涼しい山の図書館の中にあるラウンジ文庫は町と友の会協働の居心地の良い読書スペース。利用者の皆様が自筆の帯をつけて寄贈くださった本が並んでいます。帯の短い文を読むだけで寄贈者のその本への思いが伝わってくるようです。離山図書館で過ごす時間は、軽井沢のひと夏の思い出としていつまでも皆様の心に残ることと確信しております。
また友の会ではラウンジ文庫を皆様にご紹介するため、楽しいイベントをいくつかご用意してラウンジ文庫フェスタを行います。
フェスタ開催は、7月5日(金)、6日(土)の10:00〜17:00です。
この両日はラウンジ文庫にてミニ古本市を開催しています。
また企画イベントとして5日15:00〜はビブリオバトルが開催されます。それぞれが一冊のお気に入り本を持ち寄って推しポイントを5分で紹介する読書会で、自分ではなかなか辿り着けない本に思いがけなく出会うチャンスでもあります。会員以外の一般の方々のご参加を広く募集しております。さあ、お気に入り本を携えて離山図書館へGO!
6日は離山ミニハイキングが行われます。軽井沢を毎年訪れてはいても町を見下ろす離山に登ったことがない方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。この機会に、離山登頂150回を豪語する友の会会員と一緒にゆっくりと林間の美しい山道を散策しませんか。
途中の林道からでも町が一望でき、頂上からは目の前に浅間山を望むことができます。特に危険な場所はありませんが、急な階段や石がゴロゴロする勾配もありますので、歩き易い靴でお出かけください。
こちらは事前にお申し込みが必要です。メール(karui.sansaku2024@gmail.com)、または下記の申込書(軽井沢図書館にあります)にて7月3日までにお申し込みください。
離山図書館のご利用、フェスタへのご参加を会員一同心よりお待ちしております。
GWの嵐の前の静けさを謳歌する軽井沢は、たくさんの花々が一斉に開花し、賑やかな小鳥たちの囀りに満ちています。
そんな4月最後の休館日に、軽井沢図書館では毎月恒例の蔵書整理が行われ、友の会会員6名がお手伝いに参加しました。
蔵書整理は、1ヶ月間の本の貸し出しによって時折間違った本棚に返されてしまう迷子本を、ルールによって決められている本来の場所に戻す作業です。これを毎月行うことによって、図書館の本はいつも整理されて、利用者の方がお目当ての本を容易に見つけることができるようになるのです。
図書館の整理法は、管理・運営を中心とした理論と実践を伴う学問、図書館学の中に組み込まれているシステムで、1829年のドイツに源流を発します。
今回の「蔵書整理を行うスタッフが気になった一冊の本」シリーズで、編集子はズバリ関連本を見つけました。
『ドイツ図書館学の遺産〜古典の世界』(河井弘志)
本はシステムとして組み立てられることによって初めて、万人共有の知識体系のアーカイヴとなり得ます。
その構造を垣間見る事ができるでしょうか。それはこの蔵書整理にまた違った意味を吹き込んでくれるのでしょうか。
こちら日本文化をこよなく愛するI村女史は、伝説の銀座マダムの本にロックオン。
『おそめ』(石井妙子)
川端康成、白洲次郎、小津安二郎らが集った銀座のバーのマダムの生涯を、本人に魅せられた筆者が5年間取材を重ねて描き切りました。
名だたる文化人を惹きつけてやまなかった女性の人生とは。
蔵書整理は単純な作業だけにはとどまらず、行う人にさまざまな興味や発見をもたらしてくれます。
友の会では新しい会員を募集しております。
このような活動にご興味のある方は、是非扉を叩いてください。一同心よりお待ちしております。